
マーヴィンの時計は、革ベルトモデルの場合ほぼ全モデルといっていいほどベルト裏側の付け根部分に金属の突起があります。
通常、時計の革ベルトを外そうとすると、かなり小さめのマイナスドライバーなどを使いバネ棒を押しこみ、ベルトを外すのですが、時計の専門知識がない方や初めての方が行うと、だいたい時計に傷をつけてしまう結果に終わります。
特に鏡面仕上げの時計では、線で入った傷は消えること無く、オーナーにとって大変残念な結果になってしまいます。
ではどうするのかというと、お近くの時計店に持ち込んだり、と技術者を頼るのが間違いない選択となります。
ベルトと本体の間にはホコリや汚れが溜まりやすく、綺麗に大切に使いたいと思えば、たまにベルトを外して磨きたくなるのが心情です。
マーヴィンのベルトはこういう場合にとても優れていて、ベルトの付け根にある突起を引くだけでバネ棒を縮めることができるのです。
これにより、工具を一切使わず誰でも簡単にベルトを外すことができるので、ちょっとした掃除などにとても便利なのです。
メンテナンスが億劫になるのは、それにあたり準備しなければいけないものがあるから手間に感じてしまうのです。
何も用意する必要がなく、簡単にメンテナンスできるマーヴィンの心遣いには、見ていていつも嬉しくなります。
そして、ほとんどのベルトは裏側にブランドカラーである「マーヴィンレッド」が使われています。
本来見えない部分なのですが、表向きは派手にせず、裏側に対して全く手抜きを感じさせないマーヴィンは素晴らしいブランドだと、あらためて実感させてくれます。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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