
見やすい時計、とはどんなものか?
もちろん、パッと見で時刻が確認できる時計、つまり文字が読み取りやすく、針もわかりやすいというタイプも見やすい時計なのですが、時刻を誤認することなく確認できる時計も、見やすい時計と言えます。
時計の文字盤を見るとき、必ずしも文字盤を平行に見るわけではありません。
むしろ、ほとんどの場合で斜めから文字盤を眺めます。
文字盤とガラスの距離が離れていればいるほど、斜めから見るとき影の部分ができ、時と場合により時間を確認しづらくなります。
針の多いモデルなどは厚みが出てしまうので、必然的に内部は段差ができてしまい影が発生しやくすなるので、天気の良い日のお昼ぐらいに文字盤を斜めからるとかなり段差ができているように感じます。
クォーツムーブメントは構造上薄型が作りやすく、時計によってはものすごく視認性の高いモデルができます。
自身が時計を選ぶ場合は、好みを優先して好きなモデルを選べばいいですが、もし人に贈り物としてプレゼントする場合、年配の方などは見やすく取り扱いやすいモデルが好まれます。
写真の時計は、フレデリック・コンスタントの「スリムライン」というシリーズで、その名の通りスリムな時計に仕上げられています。
見やすい時計を選びたいと思っていたら、時計を真正面だけではなくいろんな角度から見ることで、実用できるかどうかの判断がしやすくなります。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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