理想の時計を選ぶコツとしては、欲しい時計とご自身のライフスタイルが本当に合っているのか?という事です。
これにより時計のタイプが異なる場合があります。
例えば、料理をつくる仕事や理美容の仕事の場合、時計を着用したくてもできなく、結局着用するのが休みの日だけ、というケースがあります。
機械式時計を選んだとすると、一週間のうち着用しない日がほとんどなので、当然時計はゼンマイを十分に巻くことができず、いざ着用するときには止まってしまっている、となり着用するたびカレンダーと時刻を合わせる、という作業が必要になります。
それでも好きで選んだ人は後悔ないかもしれませんが、大抵の人はこれを繰り返すことにより時計を着用することが億劫になってしまいますし、時計本体にとってもあまりよくありません。
せっかくの時計が机の上で着用されずポツンと飾られている光景は大変可哀想なものです。こういう場合は、機械式ではなく電池のクォーツを選ぶことにより、着用していない時でも動き続ける時計を選ぶほうが正解かもしれません。
ちなみに大体の機械式時計は、ゼンマイを満タンに巻いた状態から約40時間動き続けます。満タンな状態から丸二日も持たないのです。マメな人は夜間だけでもゼンマイを巻くという事もできますが、週末に用事が入ってしまうと忘れてしまう方がほとんどです。
そういう方はワインディングマシーンを購入する、という手段もあります。ワインディングマシーンは現在の状態を維持するためには便利で、追加でゼンマイを巻いてくれるものではありませんが、使うことにより時計を止めてしまう事なく収納できます。
ワインディングマシーン自体は、電源を切っておけばコレクションボックスとしても使えるので、時計の定位置として活用ができます。
日常時計をつけておくことが困難なライフスタイルの方は、機械式時計を選ぶ場合ワインディングマシーンもご一緒に選ぶことをおすすめします。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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