オーバーホールの期間は人によって異なる

機械式時計に欠かせないのがオーバーホール。

最近は期間が長い時計も出てきてますけど、基本的には新品で4年後、その後は3年後を推奨してます。その期間をきっちり守る人は少ないですが(笑)。乗り物の車検のように義務ではないんで無理もないです。

この推奨期間はあくまでも「普通に使う人」に限ります。

使う使わないに関わらず、この期間を超えると内部のオイルやグリスが乾燥するため、分解後掃除をおこない潤滑油を注油しないと、金属同士の摩耗が進み、やがて時計が動かなくなるという結果にたどり着くので、異常をきたしてからではなくメンテナンス期間を推奨してます。

では「普通に使っていない人」とは一体どんな人なのか?

それは「使い方が荒い人」。

どんなにいい時計でも、扱い方が雑であれば時計にダメージは蓄積される。保管する場所が直射日光にさらされている、お風呂やサウナへ持ち込んでしまう人は知らぬ間に時計を高温な環境にしてしまい、内部の潤滑油が本来よりも速いスピードで乾燥してしまう。

時計は生き物ではないので自分から声を発することはないが、確実に蓄積されたダメージはブーメランのようにオーナーへ帰ってくるんです。愛用品は危険な環境にさらさず大切に使っていきたいですね。

そんな事を普段言っていながら、ふと自分の時計を見ると止まってました。

ちゃんとメンテナンスはしているつもりなものの、新しいパーツが届いたらこの時計で試すことが多いため、普通に使えておらず潤滑油が乾燥しやすい環境にさらしてしまってました。

しっかり汚れを落とし、潤滑油を注油して大切に着用したいと思います。

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