時計と言えば時針、分針、秒針の3針構成が一般的です。もちろん針により役割が分かれているわけですが、時計を選ぶ際には、針の数も意識するのは悪くないと思います。針が多いモデルを好む方がいますが、同時に針が少ないモデルを好む方もいます。
時間を読むとき「◯時◯分◯秒」と読むのですが、時間を計測している以外では、基本的に秒針は重要視されません。普段人から時間を尋ねられて「◯時◯分◯秒」とまるで時報のように返答する人はなかなかいません。だいたいは「◯時◯分」や「◯時頃」、「◯時過ぎ」などおおよその返答になります。つまり秒の単位は最も出番が最も少ないのです。
普段生活していると「秒」はそこまで意識しなく、むしろ何時、次に何分なのかが時間を見る時に重要となります。
シンプルに時計を使いたいのであれば、2針がとてもおすすめです。
2針のメリットは、やはりシンプルなので時刻の確認がとても簡単になるのですが、デメリットとしては、常に動いている部分が少なくなるので、時計が正常に動いているのかわかりづらくなります。
機械式時計での秒針は、秒を確認するというよりも「きちんと動いているか確認できる」役割と考えている方もいます。
クォーツ式ムーブメントは、機械式に比べある程度高精度なので、機械式時計のように一日単位の誤差である「日差」というよりも一月単位で見る「月差」で誤差を判断します。おおよそ狂わないであろうと見るのであれば、クォーツは2針でも実用的に使えると言えるかもしれません。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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