1月から12月までの間で、日付が31日までない月は2月、4月、6月、9月、11月となります。パーペチュアルカレンダーなどを使っている場合やデジタル時計を使っている場合はあまり気にする必要はありませんが、デイトカレンダーなどのシンプルなカレンダー機能を使っている方は、調整をする必要があります。
カレンダー機能は実用的でありますが、ついつい変更を忘れてしまう時があるのです。よく夜に気づいてその場で日付を変更する人がいますが、時計によっては内部にかなり負担をかけてしまうことがあるので気をつけたいところです。
カレンダーを調整していけない時間帯は、だいたいですが20時〜翌4時あたりとなります。
なぜいけないかというと、見た目にはわかりませんがこの時間帯から徐々に内部でカレンダー機能が動きはじめるからです。
自然と動き始めたカレンダーを、無理に人力で進めてしまうと内部の歯車に負担がかかり、結果的に時計にダメージを与えてしまうという結果に結びつくわけなのです。
なので、日付を更新する場合は、昼間などカレンダー機能に影響がない時間帯を選べば間違いありません。
もし昼間に変え忘れ、夜に気づいた場合は慌てずに翌朝にでも更新すれば時計に余計な負担がかかりません。
デイトカレンダーは実用的な機能の代表格なので、多くの時計に採用されています。
時計を大切に使うための小ネタです。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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