現代では電池を動力源とする時計は当たり前に存在していますが、1969年にセイコーが開発するまでは主にゼンマイを当たり前に動力源として使用していました。
クォーツ式もリリースされた当初は数十万円と結構な価格で販売されていました。現在は格安で手に入る国内ブランドのソーラー電波の時計など、当時を知る人からは考えられない安価で販売されていると思われます。
時計は戦争と共に進化し、防水性能や暗いところでも時刻が確認できる蓄光機能など、便利な機能が開発され続けてきました。特に電気を組み合わせることにより、今までにはあり得なかった機能が次々と開発されているように思えます。
真っ暗い場所に行っても、ボタンを押すと簡単に、時刻を見間違うことなく確認できるなど、100年前どころか数十年前でも考えられなかったスペックと言えるでしょう。
利便性を追求し続ける時計と、その技術を部分的に取り入れた、遊び心あるファッションウォッチでは、しっかり文字盤は光るが肝心の針が光ってないので時刻が確認しづらい、などおもしろい矛盾がおきます。
それも一つの個性だと考えると、見た目だけではなく面白い時計が世の中には多く存在するんだなと感心します。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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