ここ数年で価格もですがクォリティが上がり続けているオリスの時計。2014年には創業110周年を記念してオリジナルムーブメント、キャリバー110を発表しています。翌年の111周年には改良版の111が発表されています。10日巻きという素晴らしいロングパワーリザーブなので、一度使用してみたいものです。
内面もさることながら、外装のクォリティも上がり続けています。
2015年にリリースされたダイバーズ65は、1960年代のダイバースウォッチを復刻するだけでなく、ドーム型に加工したサファイアクリスタルを使用するなどマイナーチェンジが施されています。サファイアクリスタルは硬度が高く、加工が難しい素材で、それなりの技術を持ち合わせていないと、作り出せません。
個人的に持っているビッグクラウンクロノグラフは、同じドーム型でもよく傷が入ってしまうプレキシガラスです。今となってはだんだんと懐かしい仕様になってしまいました。
オリスがリリースしている時計には湾曲したサファイアクリスタルが使用されることが多く、レクタンギュラーもその一つとなります。
正面から時計を見るとスクエア型ですが、横や斜めから見ると、ガラスとケースがピッタリ会っています。
こういった加工のレベルが上がっているということは、価格が上がってしまうのもうなずけるところではあります。価格が上がる分スペックが向上しているのは、ユーザーとしても納得のいくところと言えるでしょう。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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