
5月も中旬を迎えると、全国的に暖かくなりバイクなど外にさらされる趣味も楽しみやすくなります。冬場は「寒さ」に耐えなければなりません。
まぁ、寒さはどれだけきちんと準備しているか?を試されているだけで、しっかりと対策をしている人にはあまり関係のない話ですが。
外にさらされる、ということはもちろん、雨や風にさらされるわけなのです。
止まっていると大した雨でなくても、走行中に当たってくる雨は結構な水圧となっています。
夏場など、軽装でフラ〜っと走りに行く場合雨のことなどついつい考えずに、いきなり降ってくる通り雨にさらされてしまう、なんという場合がよくあります。
けっこう顔も痛く、こんな時に限って半キャップのみという準備の悪さで何度も地獄のような目を見ました。
オーナーがこれだけ痛い思いをしているのだから、着用している時計にもかなりのダメージがかかっていると思います。
今時計を選ぶ場合、個人的ですが趣味など生活環境が、いつ雨に濡れてしまうかわからないので、時計の条件としては優先が防水性能となります。
以前何かの雑誌で読んだ記憶があるのですが、機械式時計はバイクなどのモータースポーツに向いてないと見たことがあります。理由は振動により、内部に負担がかかってしまうとの事でした。よって機械式よりはクォーツの方がバイクに向いていると書かれていました。
正直、今までずっと機械式時計を着用してバイク乗り続け、そういった故障を引き起こしたことは一度もありません。
けっこう情報を鵜呑みにする方が多いようですが、機械式時計を着用しバイクに乗っても壊れません(笑)あ、アンティークはまた別です。
想像と実際は情報が異なっていたりするものなので、購入を考える場合はぜひ購入を検討しているお店や近い環境の友人などに一度問い合わせてみることをおすすめします。
それもできるだけ、使ったことがある人に聞くことが間違いありません。
個人的な主観丸出しで書かせてもらうと、ツーリングに向いている時計はダイバーズウォッチがおすすめです。
なぜかというと視認性が高い、水に強い、という好条件だからです。
経験してわかったのですが、非防水や日常生活防水の時計を着けツーリングに行き、出先で悪天候に見舞われた時は時計のことが気になって仕方ありませんでした。(当時は日常生活防水の時計を着けていたので)
下道であれば路肩に停車し腕から外せばいいのですが、高速道路の場合は次のパーキングエリアまで、考えながら耐え忍ぶしかありません。
今まで防水性能の低い時計、革ベルトなどで何度もこの状況を経験しました。
そういった経験を踏まえ、やはりステンレスブレスレットやラバーベルトなどの頑丈なタイプを選ぶようにしています。そして20〜30気圧程度の強い防水性、トンネルに入っても時刻を確認できるほど視認性の高いモデルが、ツーリングに適していると言えるでしょう。
時計に対し、余計な心配をしなくていいのは、だいぶストレスから開放されます。
バイヤー:合田圭四郎

正美堂時計店 ウォッチバイヤー兼時計修理三級技能士 合田圭四郎
主な専門分野
腕時計や懐中時計の仕入れ、販売、オリジナルウォッチのデザインや組み立て。スイスで開催されていた世界の見本市バーゼルワールドや香港ウォッチフェアーなど国内外の展示会への参加。秋葉原にて毎年懐中時計の展示会を開催
時計知識を深めお客様に時計の魅力をお伝えするため、2009年より毎週日曜日YouTubeにて時計に関する勉強会動画を配信。
背景
1979年、高知県高知市の老舗呉服屋の四男として誕生。時計好きが高じて2006年より正美堂時計店に入社。フライトジャケットやジーンズなどアメカジ、バイクをこよなく愛する。あらゆるお客様の環境を理解するため、腕時計は常に左右両方に着用。2019年、正美堂時計店創業50周年の節目の年に正美堂オリジナルウォッチを開発。
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